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茅ヶ崎うまれの ものさがし

file.11 茅ヶ崎バイオマス発電所

エネルギーも地産地消の時代!
8月1日、赤羽根で

「茅ヶ崎バイオマス発電所」が
運転を開始しました。

真相を確かめるべく、Cheeegaでは突撃取材を決行。

まちに循環と調和を生み出し、

人も自然もみんながハッピーになれる発電所とは? 

その仕組みと背景に迫ります。

カットした枝や幹が
発電所の燃料にも、
堆肥の原料にも使える!

 この季節、にょきにょきと伸びる草花や樹木。庭やベランダのちょっとした樹木は自分で剪定しているという方も多いのでは?

 カットした枝や幹(=剪定枝)の処理に困っているみなさんに、朗報です。今年4月より、家庭から出た剪定枝は赤羽根の「グリーンリサイクル茅ヶ崎 営業所」に無料で持ち込めるようになりました(事業者の持ち込みは有料)。

 カットも束ねる作業も一切不要。葉付きのまま車に積んで持ち込めば、細かく砕いてチップ化(=剪定枝チップ)し、発電や有機野菜や苗木の栽培にも活用してもらえるのだとか。自宅の庭木が有効利用されるなんて、なんだかうれしいお話です。

剪定枝チップを隣で電気に。
自家消費プラス4千世帯分を発電!

 そして8月1日、「グリーンリサイクル茅ヶ崎営業所」のすぐ隣に、「茅ヶ崎バイオマス発電所」が運用開始。同じ敷地内で剪定枝を破砕して剪定枝チップに、チップを電気に、という流れが完結するようになりました。これまではチップを遠方の発電所に運ぶためのコストもエネルギーも必要でしたが、無駄のないリサイクルの仕組みが実現したのです。

 つくった電気は発電所で自家消費し、隣の「グリーンリサイクル茅ヶ崎営業所」でも使用。余った分は送電網に乗って家庭の電気に。この発電所だけで、約4千世帯分もの電気をつくることができるそう。茅ヶ崎市の約60分の1(1.7%)の世帯が、ゴミとして処分されてしまうはずだった庭木や街路樹を有効活用した電気で暮らすことができる計算です。

まちとの調和を大切に

 「茅ヶ崎バイオマス発電所」の指揮を執る株式会社都実業・常務取締役の池田博さんは、「こういった事業こそ継続していかないとね」とこの発電所にかける思いを語ります。

 池田さんは、周辺の自治会や小中学校との対話や有機農家との連携にも力を入れており、何よりもまちとの調和を大切にされている様子。「4月の運用開始時には対応が行き届かず、大変ご迷惑をおかけしました」と市民のみなさんへの心からのメッセージも伝えてくださいました。

 茅ヶ崎の子どもたちが工場見学に行き、人も自然もハッピーになれる発電所の存在を誇らしく感じる。そんな日も、近いかもしれませんね。

もう少し詳しく…

燃料となるのは、茅ヶ崎、寒川のほか、鎌倉、藤沢、大磯、厚木から集まった街路樹や庭木の剪定枝。これらをチップ化し、燃やした熱で発生した高圧の蒸気でタービンを回して発電するため、化石燃料を使わない地産地消のクリーンエネルギーとして注目されている。出力は1990kwで、剪定枝のみを燃料としたこの規模の木質バイオマス発電所は、日本で初。

剪定枝の持ち込みについて

バイオマス発電所は見学ができます

見学などの申し込み先:株式会社都実業 
☎0466-88-8370(担当/池田さん)

都実業ホームページ

http://www.miyako-jitsugyo.com